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そんなこんなしていたらテツ御本人にも気付かれてしまった。

「何か、最近…ジャスミンさん調子悪いですか？」
「え？嫌、別に…絶好調だけど…」
「そうなんですか？でも何か…引っかかります。」

冷や汗タラタラな私をよそに顎に手を当てて首を傾げうんうん唸りながら何やら考え始めるテツ。

「ちょ…テツ…」

ジロジロ見られて、何か恥ずかしい。
「パトロールは？」とか「バンが呼んでるよ」とか声を掛けても無視される。
もうこの際言った方が良いのかな。「あなたが好きです。」って。
当たって砕けろって言うし。ジャスミンのどーんと言ってみよう…なのかな。

「あのね…テツ…」
「何ですか？」
「私…テツのことが………好きなの。」

目を見開くテツ。しばしの沈黙。やってしまったか。

「…………多分。」

何だか気まずくなって余計のことを付け足してしまった。

「た、多分！？」
「え、いや、えっと…」
「えぇぇ…」

あじゃぱ～…やっぱ余計だった。

「じ、実は俺も…えっと……好きなんです。」

今度は私が目を見開く番だ。今、なんて？

「…多分？」
「いや、俺は絶対です！！嘘はつきません！！」

「ほら！！」と勢いよく私を抱きしめるテツ。突然のことに思考が停止する私。ちょうど私の耳がテツの心臓部分に当たる。ものすごいドキドキしてるから本当っぽいな。

「て、つ…」
「ジャスミンさん…」
「…お前らここどこか分かってるのか？」

第3者の声がして、私達は弾かれるように離れた。
横を見れば呆れ顔のボスとニヤニヤしてるバン達。こ、これは…。

「すみませんでした！！」
「す、すみません…」

今まで挨拶をするだけ、仕事の会話をするだけ、戦いの助け合いをするだけだったのに。

私達の関係は全て変わってしまった。





「ジャスミン、良かったね！！」
「いや～でもやきもきしたよなぁ。テツがジャスミンのこと好きだなんて丸わかりだったぜぇ？」
「確かに。挨拶も捜査の相談も敵にやられたときも、真っ先にジャスミンに行ってたしねぇ。」
「まぁ、結果的に良かったじゃないか。Alright.」
「恋って…いいわね～。」