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今夜も君をオカズにする

第2章 東七原駅・多目的トイレ

「持っててもいいよ、それ」

便座に腰掛けた彼女の汚れに

僕はトイレットペーパーをあてがう

「え?」

と間抜けな声を出したらしい

それも遅れて意識する

陰毛に絡みついた精液をゆっくりと拭う

「私のパンツ、もう一度今日使っていいよ

明日返して」

どうやらそういうことらしい

そういうと彼女は立って

スカートのポケットの中からもう一枚の予備を取り出した

今日はもう、終わりらしい

「じゃあまた、明日

部室で逢いましょう」

身なりを整えると彼女はトイレのロックを外して

さも今、用を足し終えたかのように出て行ってしまった

これ以上は、今日はない

僕は取り残されたまま

頭上を電車が通り過ぎる音がした

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