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今夜も君をオカズにする

第3章 文芸部Ⅱ

部室の扉を開くと

奥村先輩はもうすでに居た

ぱらり、ぱらり

と、本がまためくられていく

これは昨日とは違う本

猫の天使

銀色の満月が表紙に書かれた本だった

僕も本棚から一冊

適当な本を取り出して

先輩の横に座る

中島らも

くたびれた本を机に置いて

その前に借りていたものの返却

「はい、これ」

スーパーの白いビニール袋に入った

先輩の下着をかばんから取り出す

「ありがとう」

先輩は目線を本から外さずに

それを彼女は左手で受けとる

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