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溺れてみたい

第1章 一



「中、散らかってるけど」



椎名の言うとおり、椎名が明かりを点けた途端、荒れた部屋が視界に写り込んだ。



「酷っ……」


思わず声が漏れる。


ソファに脱ぎ散らかされた洋服。

テーブルの上には食べ散らかされた料理やお菓子の屑。

それは床にまで広がり、歩くスペースは僅かしかない。


折角の広い部屋が台無し……。


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