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溺れてみたい

第1章 一


「あの、住人の人って何歳ぐらい……」


そう質問した途端、風で揺れる廊下の窓。

それにビクッとして驚くと、突如後ろから声がした。


「30歳……」

「うわぁ!幽霊ぇぇぇ!」


咄嗟に腰を抜かして、床へ座り込む。

そんな私の後ろにはいつの間にか知らない男が立って、冷たく私を見下ろしていた。




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