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溺れてみたい

第4章 四


……あれ?おかしい。

何だろう。心が空っぽみたい。


「じゃな」


そう言って藤夜が屋敷へ向かい歩き出しても、私は無言で鯉を眺めたまま池の前に立ち尽くしていた。

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