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溺れてみたい

第1章 一


「九州の子かぁ。良いですね。ギリギリまだ未成年だし、肌も綺麗だ」



初めて見た椎名の笑顔は、薄気味悪い。
それが素直な感想。

ドラマとかで見る死神に似てる……。


「じゃあ由来ちゃん、俺の部屋に連れていきますんで良いですよ。他の兄弟達にも俺から紹介します」

「ああ……はい」

「ご苦労様」

「こちらこそ。お楽しみ下さい」



椎名の言葉に、運転手が返事をする。

そして玄関に向かって歩き出した。

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