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既成事実作ってやるよ

第3章 運命へのカウントダウン8

「つぐみ、どうした?」



急いで駆け寄る燕さん



ジンジンする指先を見ると血がじわじわと出ている



「手貸せ」




燕さんに手を奪われると、
水道の水を指に当てた。




手を掴まれてるー





その行為が指の傷口よりも心の傷をもっと痛める





「本当、ドジ。

今までどんな人生送ってきたのか心配になるよ」




燕さんはジーっと傷口を見ている




『ごめんなさい。あたしドジで・・・』



「可愛いから許すけど」




“可愛い”



あたしが?可愛い?



またそんな思わせ振りなこと言って。

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