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アルバイト

第4章 九日目

『はい。左海研究所です』

「もしもし!?田辺有美です!今彼女が…彼女が…」

『落ち着いてください。有美さんですね?どうしましたか?』

「女性が男の人に乱暴されそうに!!」

『あぁその件ですか?それならこちらも随時モニターしているので安心してください』

「でも彼女が!!」

『心配しなくて結構です。これは女性の一種の演技だと思ってください。この電話を掛けてきたということは今現在観察中ということですよね。ではモニタリングを続けてください』

乱暴されるところを見ろというの?

あんなに怖がってるのにあれが演技?

見れるわけがない

モニターには泣き叫んで男たちから必死に逃げようとする彼女がいた

有美はそれから顔を背けPCの電源を落とした

あれが本当に演技だと祈りながら

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