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アルバイト

第2章 初日

今、時間は夜の8時

サイトにアクセスするとすぐに映像が始まった

ワンルームの部屋

その部屋が色んな角度で9分割になって映像に流れている

トイレ付きのユニットバスにまでカメラが付いている

家主は几帳面なのかどこを見ても整理整頓が行き届いて綺麗な部屋だ

片付いていない自分の部屋を見渡してついため息が出てしまう

しかしまだ女性は映像には出てこない

平日の夜だけど、どこかに外出しているのだろうか?

正直これはこれで拍子抜けだった

他人のプライベートを覗き見るという行為に少しはドキドキしてアクセスしたというのに

「ん?」

いきなり映像が玄関に切り替わり拡大された

ガチャガチャ

鍵を開けている音までが鮮明に聴こえる

まるで自分がその部屋にいるかのような錯覚を起こしそうなぐらいの感度だった


部屋に入ってきた女性は20代前半ぐらい

OLと思われるスーツを着ているその女性は手足が長くモデルのようなスタイルだった

本当にモデルかもしれないけど…

顔立ちは少し強気な印象で、男の扱いに慣れてそうなタイプ

こんな美人に憧れるなぁ

ヒールを脱ぐ仕草も綺麗だった

「……ん?何してるの?」

ヒールを脱いでも女性は部屋に行かずその場から動かない

トイレに行くのを我慢しているみたいにモジモジと体を揺らし、スカートの前を両手で押さえた

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