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僕らの歪な経験値

第3章 中る

翔 side







ニ「ちょっと、聞いてんの?」



俺は、二宮を後にして大野をダッシュで追いかけた。



ニ「おい!どこ行くんだよ!」



その声は俺に届かなかった。









雅「ニノちゃん!話終わった?」



ニ「アイツ話聞かずに帰りやがった」



雅「どうしたの?」



ニ「いや、なんか大野さんが好きな人いるみたいって言ったら飛んでった」



雅「大野くん好きな人いるんだ!!」



ニ「でもそいつとは先にセフレになっちゃったんだって!」



雅「キャっ!ハレンチ!」



ニ「だから付き合う方に持って行きたいんだって!」



雅「大野君やるぅ!」



ニ「相手の部屋でばっかり会うから、自分の部屋で会ったら?って言ったけど、結局うまくいかなかったらしいし」



雅「そのセフレは誰なの?」



ニ「さぁ。同じクラスとは言ってたけど」

















智「はあっ……あっ……きょう……激しっ……あん……」



帰ろうとした大野を呼び止めで、訳わからない様子の大野を連れて帰ってきた。



聞きたいことや話したいことはたくさんあるのに、言葉より手がでた。



智「んはっ……そこっ……ダメっ……」



ベッドのスプリングがギシギシと軋む。



大野は今まで散々エロイ肢体を見せてきたのに、最近体を隠そうとする。



今日は顔を隠して見せてくれない。



翔「ここがいいんでしょ!顔見せて」



腕を引っ張り、それをベッドに縫い付ける。



智「はあ……はあ……見ないで……」



翔「こうすれば見えないよ…」



俺は顔を近づけ、大野にキスをした。







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