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僕らの歪な経験値

第6章 好る

智 side







智「ニーノ!おはよ!昨日はごめんね」



登校して、一番にニノに謝った。



昨日、相葉くんちに行って、すぐに翔と帰っちゃったから。



結局あれから翔と朝までやっちゃって、仲直りセックスは燃えるな!と下世話なことを考えてた。



智「どうしたの?調子悪い?」



二「おはよ。いや大丈夫大丈夫。昨日?あ、そんなこともあったね」



すごいだるそうにしてるのに平気だって言うニノ。



もしかして怒ってるのかな。



昨日早く帰ったこと。



ニ「付き合ってんだってね。クラス委員様と」



智「え?」



ニ「聞いた」



聞いたって相葉くんにかな。



そういえば翔が相葉くんには伝えたって言ってたかも。



智「ごめんね。黙ってて」



軽々しく話して、翔に迷惑をかけてしまうんじゃないかって思ってたんだ。



二「驚いたよ。セフレが始まりって聞いてたから」



智「ねえ、ホントに大丈夫?顔色すごい悪いよ?昨日何かあったの?」



元々白い顔がみるみる青くなっていく。



話してる声に色を感じられない。



昨日俺らが帰ってから何かあったのかな。



ニ「そこまで顔色悪いんだったら保健室に行こうかな。先生に言っといてくれる?」



ニノの細い体が辛そうに立ち上がった。



ついて行こうかと提案しても断られた。



重い体を引きずるニノの前に登校してきた相葉くんが現れた。



やばいな。



いつも朝からハイテンションだから、今のニノにはきついかも。






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