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智　side







そんなある日、いつもクラス委員の仕事頑張ってるからって担任がご褒美をくれた。



視聴覚室でDVDを見ていいって。



もちろん、エロくないやつ。



翔はどうせなら金が欲しかったって言ってる。



俺は誰も許されてない所で映画とか見れる優越感が嬉しかった。



翔「二宮には言ってるんだよね？」



智「うん！先に行ってるって。相葉くんは？」



翔「さあ。どこ行ったんだろ」



4人で見ようと声はかけてた。



相葉くん、ニノと気まずくて帰っちゃったかな。



もったいないっ！



優越感に浸れるのに！








翔「あれ？雅紀？」



俺らはDVDを持って視聴覚室に向かった。



すると後ろのドアから、中でニノと相葉くんがいるのが見えた。



２人一緒にいて大丈夫かな？



ケンカしないかな。



俺がおろおろしてると翔がしって人差し指を口元に持っていった。



翔「何か話してる」



ニノを見ると確かに何か話してる。



でも視聴覚室は防音だから何話してるか聞こえない。



ニノ、相葉くんに、怯えてる…？



締め切った遮光カーテンを辿って、一歩、また一歩と後ずさっている。



相葉くんはこちらに背中を向けていて顔は見えない。



でもその背中にはくすぶる何かがあるように見えた。



その刹那…



翔「あっ！」



智「ええっ？」