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和也　side







雅「まさか…その好きな人って…ニノちゃん？」



は？



和「なんでそうなるんだよ！俺、男だぞ？」



チクリ



ん？



今なにか、心の中で引っかかった？



雅「だって最近ニノちゃん大野くんと仲良くして俺に構ってくれないじゃん！」



はあああ？



大野さんと仲良いのとこのアホに構うのは関係ないだろ！！



なんだって櫻井王子と同じこと言ってんだよ！



和「違う違う！大野さんの相談に乗ってたの！好きな人がいるって。でもそいつとは先にセフレになっちゃったんだって！」



俺もなんだってこんなに必死に弁解してんだ。



雅「キャっ！ハレンチ！」



和「だから付き合う方に持って行きたいんだって！」



雅「大野くんやるぅ！」



茶化しながらもどこかホッとしているアホを見逃さなかった。



大野さんの好きな人が俺じゃないって証明できて良かった……



………



って何ができて良かっただ！



俺はただ、別の男と何もないって言いたいだけで……



ってだから！



なんでコイツにそこまで勘違いされたくないんだよ！



どうでもいいだろ！



どうだっていい！



このアホにどう思われたって。



なにを必死になってんだ。



さっきの。



男が男の関係なんてあるはずない。



いつぞや櫻井王子が、この花みたいな男が俺のこと気になってるって言うから。



それで今変な感じになってんだ！



そうに決まってる！



そう思うと胸がチクリとした。



この切なさに覚えがある気がしたけど、気付かないフリをした。



あれ？結局大野さんの暴露になっちゃった。



ごめん！大野さん！





この時、俺が何かをしていれば変わったのか。



それはわからない。