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僕らの歪な経験値

第7章 会する

和也 side







でも、俺も口固いんだよ。



相談されてることなんて言えないぜ。



と思ってたのに、櫻井王子が1000万回くらいしつこく聞いてきて(盛りましたけど)



思わず話してしまった。



大野さんに好きな人ができたこと。



どうしたらその人と付き合えるかって悩んでるってこと。





あーあ。



これで大野さんに明日怒られちゃう。



だってゲームソフトとゲームの本体買ってくれるって言ったんだ。



安い友情でごめんね。



だけど、話してもいいかなって思ったんだよ内容的にね。



でも、なんで大野さんのことを櫻井王子が気にするんだ?









この時、俺はクラス委員の仕事を手伝う変わりに櫻井王子にもらったゲームに夢中で。



大野さんの相手が誰なのか。



櫻井王子はこの時なぜ大野さんのことを聞いてきたのか。



全く気付いてなかった。









雅「ニノちゃん!話終わった?」



話聞いたらさっさと帰ってしまった櫻井王子にイライラしていたら、ぱっと開いた花みたいな男がやって来た。



雅「どうしたの?」



俺のイライラが伝わったのか花みたいな男が心配してくれた。



櫻井王子め。



こーなったら相葉さんにも話してやるっ!



和「いや、なんか大野さんが好きな人いるみたいって言ったら飛んでった」



雅「大野くん好きな人いるんだ!」



意外にも嬉しそうな顔をした。



驚く顔をすると思ったから。



だけど、その顔がすぐに曇った。






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