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僕らの歪な経験値

第8章 変わる

和也side







ブホッ!



俺はジュースを吐き出した。




智「わっ!きたなっ!」







は?
  


今なんつった?



ってか誰のせいで汚くなったと思ってんの?



ニ「はぁ?何言ってんの?」



俺はジュースがかかってしまったマンガをいそいそと拭く。



ニ「意味わかんない。この前言ってたセフレとうまくいってないの?」



まさかもうダメになっちゃって。



俺に乗り換えようとか?



いやでも俺はアホのことが片付いてないし…



何か言いたげだった顔が忘れられない。



って俺のアホ!



こんな時になんであのバカのことが思い浮かぶんだ!








智「お願いします!!!」



大野さんは変わらず真剣に頼んてくる。



ニ「ちょっ!顔上げて!なになに?怖いから!」



智「お願い!!ニノにしか頼めない!!」



頼む!って何が?



どうも俺が好きとかそういうことじゃなさそうだな。



こんなに必死な大野さんは初めてだ。



うーん!



神様。



俺はどうすれば?












二「………………いいよ」



俺は納得してないけど納得した。



だって大野さん頼みこんで必死だし、それでも頼みこんでくるし。




こうなった大野さんを止められない気がして…







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