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僕らの歪な経験値

第1章 入学する

翔 side







いいのか?



手伝ってくれるのか?



こんな感じでいいのか?








という訳で。



大野のおかげで二宮が手伝ってくれることになった。








これが俺と大野の出会いだった。



今後、俺らの関係が変わるなんてこの時は考えもしなかった。










最初は上手くいくか心配だったが、2人は思ったより打ち解けやすい人間だった。



二「ここはこれでどう?」



智「次は何すればいいの?」



二宮は積極的に意見をくれるし、俺が違う意見を言っても「じゃ、そうしよっか」と対立せず、吸収してくれる。



もちろん意見はけっこういいもので、二宮の提案を採用することが多かった。



少しの空き時間があればゲームしてるけど。



大野は割と言ったことは何でもしてくれるタイプだった。



黙々とする物が好きらしく、コピーとかホッチキス留めとか量関係無く、難なくやってくれる。



気付いたら帰ってることあるけど。



それでも、手伝ってくれる当初からとても助かっていた。









雅「ちょおおおっと。しょおちゃ~~ん」



また、コイツか。



翔「…なんだよ」



雅「二宮くんかわいすぎない?」



翔「あなたね。それ本人に行っちゃダメよ?怒られるから」



最初の不愛想はどこに行ったのか。



二宮はくるくるとよく笑う人間だった。








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