テキストサイズ

僕らの歪な経験値

第1章 入学する

翔 side







ニ「お前見てたら忙しそうじゃん。タダでそんなにやりたくないよ」



翔「大野…くんは?なんで?」



ニ「別に。この人面白いから」



翔「面白いって…」



二宮ならともかく。



大野が面白いから手伝ってもらうって。



さっきの成績表をチラ見したけど、コイツすげー成績悪かったぞ!



雅紀並だぞ!



雅紀並ってことはすげーバカってことだぞ!



俺は無駄が嫌いなんだよ!



大野とやって変な事になってやり直しとか絶対嫌なんだよ!



ニ「じゃないとぜっっっっっったいいやらない!」



翔「………」




でも。



もう限界きてるし。



俺限界だし。



二宮は折れてくれなさそうだし。



背に腹は代えられない…のか?



翔「わ…………かった」



その瞬間、二宮がニヤリと笑った。



大野がなんのこっちゃわからない、といった顔でコチラを見ていた。



翔「大野くん。手伝ってくれない?」



歩み寄っても全く動じない。



なんなんだ、コイツ。



表情が読み取れないな。



大野は上を見て何かを考えていた。



智「うーーーん。いいよ!」



ぶっ!と二宮が噴き出した。



ニ「お前、何のことかわかってねーだろ!」



智「こんなイケメンが頼んでんだから引き受けるだろっ」



翔「ほんとっ!?助かるっ!!」



これで二宮も手伝ってくれるっ!



ニ「ぶはっ!イケメンて!」



二宮、笑顔もかわいいな。



じゃなくて。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ