
僕らの歪な経験値
第8章 変わる
和 side
和「離せ!って。俺に触るな!」
暴れる俺の足がアホの溝落ちにたまたま入った。
雅「いってぇ…」
少し前かがみになったソイツの顔に前髪がかかる。
その前髪の間からコチラを覗くその顔は、俺の知らない男だった。
誰だ、コイツ…
いつものあの花みたいな笑顔はどこだ?
元気しか取り柄のないアホのお前はどこなんだよ。
お前は、誰だ。
和「んぅ……やめっ!……やだって!」
雅「暴れんなって」
気づけば手を取られ、両腕を押さえつけられた。
雅「…ニノちゃんが悪いんだよ…」
俺は断じて悪くない。
断じてだ。
確かに1ミクロンくらいは悪かったのかもしれない。
でも…
神様…
これはなんの罰ですか…?
智「ニーノ!おはよ!昨日はごめんね」
重い体を引きずりながら、校舎の階段を登る。
3階がこんなにも遠いなんて思ったことない。
そんな教室までの遠さを恨めしく思っていたら大野さんに肩を叩かれた。
『ごめんねっ!』って言う割には肌がツヤツヤしてるんすね。
しかし何のごめんねだっけ?
昨日は確か…
和「離せ!って。俺に触るな!」
暴れる俺の足がアホの溝落ちにたまたま入った。
雅「いってぇ…」
少し前かがみになったソイツの顔に前髪がかかる。
その前髪の間からコチラを覗くその顔は、俺の知らない男だった。
誰だ、コイツ…
いつものあの花みたいな笑顔はどこだ?
元気しか取り柄のないアホのお前はどこなんだよ。
お前は、誰だ。
和「んぅ……やめっ!……やだって!」
雅「暴れんなって」
気づけば手を取られ、両腕を押さえつけられた。
雅「…ニノちゃんが悪いんだよ…」
俺は断じて悪くない。
断じてだ。
確かに1ミクロンくらいは悪かったのかもしれない。
でも…
神様…
これはなんの罰ですか…?
智「ニーノ!おはよ!昨日はごめんね」
重い体を引きずりながら、校舎の階段を登る。
3階がこんなにも遠いなんて思ったことない。
そんな教室までの遠さを恨めしく思っていたら大野さんに肩を叩かれた。
『ごめんねっ!』って言う割には肌がツヤツヤしてるんすね。
しかし何のごめんねだっけ?
昨日は確か…
