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眠れない夜を抱いて

第4章 瀬戸際の優しさ



俺の鞄から鍵を引ったくるように奪った相葉さんが、乱暴に鍵を開ける

中に入ってそのドアを閉めた途端、俺の身体は降ろされ、勢い良くドアに押し付けられた

両手が俺の手首を拘束する

「んぅ…っ!」

少しの隙間すら逃さないように、強く唇を塞がれた

すぐに絡められる舌

応えたくても、その動きに付いていけずに翻弄される

唇を奪われながら、器用に片手で俺の両手首をドアに抑えつけ、空いた手が忙しなくシャツのはだけた素肌を撫でていく

「ん…、ぁ…っ」

それだけで熱を持つ自身

もっと滅茶苦茶にしてほしくて、腰を相葉さんに擦り寄せれば

同じように熱を持った相葉さんのそれも俺に触れて身体が更に疼きを増した


「あ…っ」

相葉さんの舌が、唇から顎へ。…そして首を伝って胸に向かう

何の躊躇もなく、それが乳首を捉え

押し潰すようにねっとりと舐め上げた


胸なんか、感じる訳がない

今までそう思ってきたけれど、発情期となれば与えられる刺激の全てが快感に変わる事に、ここに来て初めて気付かされた

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