
~羞恥学園~
第9章 笠原君
「ここだといつ誰が来るか分からないから部屋に戻ろう」
笠原君は私の頭をポンと撫でてくれて涙が溢れ出しそうになるのを堪えて笠原君と部屋へと戻った。
「…佐倉への監視の目が厳しいからここで話そう。大丈夫。何もしないから安心しろよ」
「…ん」
笠原君は自分のベッドの上に私を座るように促して、ベッドに座ると備え付けてあるカーテンを閉めた。
「…クラスの奴から噂で聞いたんだけど、佐倉がそっちのクラスで酷い罰受けてるって」
やっぱりあんな事…他のクラスでも噂になって当然だ。
笠原君には知られたくなかったけど…
「ふゥッ…罰受けない様に頑張ってるんだけど…ヒックッ…全部裏目に出ちゃって……」
「佐倉…こんな頭イカれた学校明日にでも退学して家に帰れ…な?」
私はコクンッと頷いた。
「よし。まず親に電話しに行くぞ?親の承諾がないと退学は認めて貰えないからな」
笠原君に連れられて事務室まで行くと簡単に親に電話を掛ける事が出来た。
