イチャコラミックス
第5章 精霊彼女の良い土
「放課後の図書館はカップルだらけです。健全なものですよ、デートが図書館で勉強なんですから。…ま、学校の外では知りませんが。」
「それなりにそれなり、でしょ。」
次朗がそう言ってパックのお茶を凹ました。
「じゃ、俺は先に行くね。残り少ない貴重な学校生活を謳歌させなきゃ。」
「お前の場合、自分の欲望を満たしたいだけだろ?程々にしろよ。」
そう言って晴一が次朗を困った顔で見る。
彼が行く先はここにいる誰もが知っている。
溺愛する佐伯ミカの所だ。
いっその事一緒に食べたら?とも思うけど彼女が友達と過ごす時間も大事にしてあげたいし、自分自身も彼らとの時間を持ちたい。そういう理由で次朗は昼を掛け持ちする。
香田にあんな事を言っていたものの、実際はミカちゃん一筋だし、それ以外の人間とどうこうなる気なんてサラサラない。
「香田君モテるよね。」
松井がマグカップ越しに香田を見る。
「そんなことは…」
「いや、俺もそれは分かる。料理部の子達も…って、これは言わない方がいいのか?」
晴一め、言いかけたなら言えよ、気になるだろ?
「実際告白目的に呼び出されてるみたいだし。たまに男子生徒もいるよね?」
「そう…ッスね。」
香田はその、『醸し出すアニキ感』故男にもモテた。
「けど皆断ってる。」
「試しに、とかそんな気にはなれないんですよね。なんか悪いし。」
香田の言葉に晴一が大きく頷いている。
「真面目だなぁ。…それとも、他に誰か気になってる、とか?」
「…」
黙る香田、何か考える表情の晴一、思い付いた晴一。
「アゼット…か?」
「え」
「それなりにそれなり、でしょ。」
次朗がそう言ってパックのお茶を凹ました。
「じゃ、俺は先に行くね。残り少ない貴重な学校生活を謳歌させなきゃ。」
「お前の場合、自分の欲望を満たしたいだけだろ?程々にしろよ。」
そう言って晴一が次朗を困った顔で見る。
彼が行く先はここにいる誰もが知っている。
溺愛する佐伯ミカの所だ。
いっその事一緒に食べたら?とも思うけど彼女が友達と過ごす時間も大事にしてあげたいし、自分自身も彼らとの時間を持ちたい。そういう理由で次朗は昼を掛け持ちする。
香田にあんな事を言っていたものの、実際はミカちゃん一筋だし、それ以外の人間とどうこうなる気なんてサラサラない。
「香田君モテるよね。」
松井がマグカップ越しに香田を見る。
「そんなことは…」
「いや、俺もそれは分かる。料理部の子達も…って、これは言わない方がいいのか?」
晴一め、言いかけたなら言えよ、気になるだろ?
「実際告白目的に呼び出されてるみたいだし。たまに男子生徒もいるよね?」
「そう…ッスね。」
香田はその、『醸し出すアニキ感』故男にもモテた。
「けど皆断ってる。」
「試しに、とかそんな気にはなれないんですよね。なんか悪いし。」
香田の言葉に晴一が大きく頷いている。
「真面目だなぁ。…それとも、他に誰か気になってる、とか?」
「…」
黙る香田、何か考える表情の晴一、思い付いた晴一。
「アゼット…か?」
「え」