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イチャコラミックス

第5章 精霊彼女の良い土

「アゼット…本当にデートじゃなかったのか?」
「本当のデートは香田さんとしたいです。」
「うん、しよ…。」

再び唇を合わせる。
角度を変え、深さを変え、味わうように。

香田リョウは童貞ではないが、キスは初めてだった。

「好きだ。」
「わたくしも…わたくしも、ずっと…。」

花が咲いたようなそんな微笑み。
彼女は人間ではない。
それでも。

「ん…っ…ぁ…」

人間と同じような肉体をもっていた。
肌の色は白人のそれに近い。

ちゃんと下着も人間が着けるそれと同じようなものを…いや、ちょっと刺激は強めだ。

「これはマスターのチョイス?」
香田は思わずイジワルな目で見下ろす。
「いえ…これは」
「次朗さんだったら最っ高にいやだな。」
「由芽さん達と一緒に…」
「そっか、なら良かった。」
香田はホッとして、再びアゼットの唇を塞いだ。
初めてのキスはどうにもクセになったらしく、というか彼女の唇は花の蜜のように甘い。
「はぁ…はぁ…」
防音バッチリの部屋に響くのは2人の息遣い。
「人間と変わらないんだな。」
と言いながら、香田はシャツを脱ぐ。
暑くて暑くて、淡い褐色の隆起した筋肉に汗が滲んでいた。
人間と変わらない、と言われた彼女の白肌は桃色に色付き、馨しい香りを放っていた。
トロリとした表情でずっと香田を見ている。
「これは受精になる?」
足の付け根にある構造は、かつて初体験をした時に見たそれと変わらない。
「雄しべと雌しべってやつ…。」
「だといいんですけど…っあ…あ…。」
粘膜を擦られ、反応しちゃうあたりは人間そのものだ。
「挿れてみて…いい?」
「もちろ…んっ…。」

聞かずもがなでしょ?
そんなツッコミを入れたくなるけど野暮だからやめようね。

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