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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕



何してるんだろ…?


心の中でそっと呟く。

俺は椅子から立ち上がり外を眺めて動かない女の子に近付いた。


「…書かないの?」


後ろから控え目に声を掛けるが、女の子は黙ったまま雨が降りゆく外を眺め立ち尽くす。

俺は気付いていないのかと思い女の子の隣に並んだ。






「星奈ちゃん…?何で笑ってるのに泣いてるの…?」








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