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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕




「……それじゃ、何で星奈ちゃんは泣いてたの…?」


俺の頭を撫でる彼女を見詰め問い掛けた。

彼女は俺の頭から手を離すと俯きゆっくりと呼吸をした。


『…パパとお別れしなきゃだから』


彼女は小さな声で呟いた後、皆が居る机に戻って行った。

俺は其の時、彼女が言った意味が良く解らなかったが、後から親が離婚して別々に暮らす為にこっちに引っ越してきたという事を知った。




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