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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕

『それじゃあ、皆また夜会おうね!さようなら』


先生達が手を振り乍俺達を保育園から見送る。

俺は保育園の玄関から出ると門で待つ、母さんの元へと駆け寄った。


「ただいまーっっ」


『あら、りゅうくん元気ねぇ?』


駆け寄った俺の頭を母さんが撫でる。

頭撫でられたの、今日三回目だ…


「……星奈ちゃん…」


『ん?星奈ちゃんって?』


俺の口から出た言葉に母さんが楽しそうに聞き返す。


「あ…今日、新しく来たお友達だよっ」


俺は慌て乍も答えた。


『あら、新しいお友達出来たの?』


傘を差す母さんと手を繋ぎ話し乍帰り道を歩く。


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