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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕



誰も居ない真っ暗な教室に手を繋ぎ合う二人。

沈黙が続く…―


「星奈ちゃん…」


俺は繋ぎ合っていた手を離すと自分の髪に付いている、星の形をしたヘアピンを外した。


「お誕生日、おめでとう」


俺はそう言うと彼女の髪にヘアピンをそっと付けた。


「…可愛いね」


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