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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕


『流星くん、おはよう』

保育園に付いても泣いている自分に沢山の先生達が挨拶をしてくる。

けどその先生達の声よりも大きな声で泣いた。


『ねぇ…流星くん、皆よりも先に良い事教えて上げるよ』

ひとりの先生がそう言うと俺の耳元でこう言った。


『今日新しい女の子のお友達が増えるのよ』


泣き乍俯いていた俺は先生の顔を見上げた。

『よし…男の子なんだから泣くのは終わり』

先生は俺の涙をタオルで拭い頭を撫でた。


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