彼女は隠れて変化する
第11章 【最終章】彼女は俺の前で変化する!
「まーちゃんは人前にコスプレしないと出られないタイプだから…芸能活動は自分では無理だって分かってたみたいなんだ…
それに――――…まーちゃんの夢は…
そんな場所じゃ手に入らないから」
そう言えば――――…俺は、夢の件で…舞に怒鳴られている…
“私の夢なんか知らないくせに!”
って――――…
「――――なんで舞は…自分を表現出来たコスプレを、辞めたんだ?夢と…関係あるのか?」
「――――…コスプレに頼らなくても…ハゲの、前に立てる自信がついたって…言っていた…だから…もう、頼らなくても大丈夫って――――…」
「…え?舞がそんなことを?」
すると青山さんはガン!っと、テーブルを一蹴りすると席を立った――――…
「うっさい!――――もう、ウチから話すことは無いわ!
まーちゃんを泣かしたら、しばきに行くからな!分かったか!ハゲ!」
「ハゲ…じゃ…無いっすよ…俺は…」
ファミレスを出ていった青山さんは…ちゃっかり…飲み食いした伝票を俺に押し付けて行った
2580円――――…
何食ったんだよ…