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COLOR’S~殺したのは私~

第11章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)③

俺を恐れての大胆な行動だと見受けられた。

シャワーの蛇口を捻る音が聞こえてきた。

信じられない。

あの大人しく消極的な琥珀が俺の目の前でシャワーを浴びている。

少しだけ首を傾け様子を窺う。

キュッと締まったお尻と脇乳が見え隠れしている。

シャワーを持った手を頭上に掲げ、もう片方の手で胸元に付いた泡を取るように洗い流していた。

その姿に本日三度目の色っぽさを感じた。

朱夏には可愛らしさはあるが琥珀ほどのアンニュイな色気は無い。

そういう点では両者一歩も引かずといったところだろう。

それぞれに良さがあり欠点もある。

琥珀は消極的すぎ朱夏は逆に積極的ながらも大雑把な所も見受けられる。

琥珀が全身を洗いきったようでシャワーの蛇口に手を掛けると俺は慌てて背を向けた。

『チャポン』と琥珀がバスタブに浸かる音がした。

振り返ると琥珀は俺の身長二つ分離れた所で俺に背を向け浸かっていた。

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