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COLOR’S~殺したのは私~

第12章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)①

浴衣姿の私を見つめる一茶の視線がくすぐったいような怖いような何とも言えない気持ちになる。

一茶と手を繋ぐのは10年以上振りで汗ばんでいる手が恥ずかしい。

花火を楽しむ余裕など無いが夜空を見上げる。

そもそも私は綺麗できらびやかな物が好きではない。

いつからだろうと物思いに更ける。

一茶の視線を再び感じた。

恐る恐る振り向くと心の準備が出来ていない状態で
ファーストキスを体験した。

驚きで身体は硬直していたが回りの野次を感じ取った一茶が唇を放した。

キスをされたということは、そういうこと。

一茶も私のことが好きで、私たちは相思相愛。

朱夏と碧海の顔が脳裏に浮かび上がったが瞬時に払い除けた。

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