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COLOR’S~殺したのは私~

第14章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)①

朱夏に男の影があるようなことを琥珀が口にしていた。

その相手は勤務先の先輩社員らしく朱夏を問い詰めたかったが未だに出来ずじまいでいる。

予備校生で大して格好も良くない俺だがプライドだけは高く、そんな陳腐なことを聞けるわけがない。

朱夏は誰からも好かれる天真爛漫で可愛らしい女の子であり、ここ最近は色っぽさまで醸し出すようになり俺は不安になる一方だった。

端から見れば、俺と朱夏は間違いなく不釣り合いだろう。

琥珀にも同様のことが言える。

身長も三姉妹とそう変わらなければ顔だって十人並みどころかそれ以下である。

三姉妹はこんな俺のどこがいいのかと思う。

まぁ、碧海に至ってはよく分からないが。

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