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COLOR’S~殺したのは私~

第17章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)①

「どちらかというと、いいことって言うより
悪いことか」

私は深夜になると家を抜け出し、ここにタバコを吸いに来ている。

それにしても両者の間抜け面ときたら……

笑いを堪えるのに必死になる。

「おまえ……どっちだよ」
「琥珀だよ」

おまえらに見分けがつくはずがない。

それに琥珀だったら絶対にこんな真似はしない。

それにしても笑える。

いやらしいことを考えて神社までノコノコ着いてきたらタバコを出されるって。

こいつら果てしなく馬鹿だな。

「俺らのこと馬鹿にしてんの?」
「馬鹿を馬鹿にして何が悪いの?」

呆れた。

くわえたタバコに火をつけようとポケットからライターを取り出そうとした瞬間、一人の男が私の背後に回り込み羽交い締めにした。

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