
COLOR’S~殺したのは私~
第23章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)③
『碧海なら私にセフレなんていないって
分かってくれるよね?』
「琥珀にそんな度胸ないよ。分かってるって」
だって他ならぬ私だもん。
『碧海なら信じてくれると思ってた』
「それより一茶の誤解は解けたの?」
私の信頼を得たってどうにもならないよ。
むしろこっちの思うツボですから。
『それに関してもうひとつ話が……』
まだあるのか。
四本目のタバコに火をつける。
琥珀が職場の向井という男に襲われかけている玄関先で一茶と遭遇してしまったらしい。
その誤解を解こうとして朱夏の名前を咄嗟に出してしまい、こともあろうか向井を朱夏の彼氏に仕立てあげたらしい。
必死な故の嘘か。
それを鵜呑みにした一茶も相当な馬鹿。
そして一茶は動揺してしまい、セフレの件も問い詰めることなく帰ってしまったということ。
分かってくれるよね?』
「琥珀にそんな度胸ないよ。分かってるって」
だって他ならぬ私だもん。
『碧海なら信じてくれると思ってた』
「それより一茶の誤解は解けたの?」
私の信頼を得たってどうにもならないよ。
むしろこっちの思うツボですから。
『それに関してもうひとつ話が……』
まだあるのか。
四本目のタバコに火をつける。
琥珀が職場の向井という男に襲われかけている玄関先で一茶と遭遇してしまったらしい。
その誤解を解こうとして朱夏の名前を咄嗟に出してしまい、こともあろうか向井を朱夏の彼氏に仕立てあげたらしい。
必死な故の嘘か。
それを鵜呑みにした一茶も相当な馬鹿。
そして一茶は動揺してしまい、セフレの件も問い詰めることなく帰ってしまったということ。
