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COLOR’S~殺したのは私~

第23章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)③

「じゃなきゃ朱夏だって琥珀のふりして
セフレなんて作らないでしょ」
『しゅッ……朱夏が……え……朱夏が私のふり?』
「そうだよ。一茶と琥珀の関係に気付いて
琥珀を陥れようとしたんじゃない?
それだと辻褄が合うでしょ?」

琥珀は電話口で口を閉ざしてしまった。

更に畳み掛ける。

私の都合のいいように。

「琥珀も頑張りなよ。一茶だって琥珀の嘘を
信じたんだから。朱夏から完全に一茶を
奪っちゃえ」
『碧海……応援してくれる?』
「もちろん。一茶と琥珀が一番お似合いだよ」

22時15分。

渋滞を加味してもそろそろ一茶が帰ってくる。

『碧海……本当にごめんね。裏切ったのに
応援までしてもらちゃって……』
「いいよ。一茶と上手くいくこと願ってるから」

今後は裏切るのも上手くいくのも私ですけどね。

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