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COLOR’S~殺したのは私~

第24章 厚木警察署 第二取調室①

「この女性が三姉妹のうちの誰か分かるかな?」

二人は喰い入るように映像を見つめる。

「う~ん……分かんないですね」
「俺も」

先程、三姉妹を目の当たりにした刑事は「やっぱりか」という具合に落胆はしなかった。

三姉妹は鏡に写し出されているかのようによく似ていたし、実際に殺人を犯した女性をタクシーに乗せたドライバーでさえ、この映像を見ても三姉妹のうちの誰かということを特定出来ずにいた。

頼みの綱である三姉妹の両親はショックのあまり精神的に病んでしまい、この映像を見せれる状態ではなかった。

「琥珀じゃないことは確かだよ。
俺ら付き合ってるし」

刑事は自分より年下の分際で横柄に口を聞く哲也に苛立っていた。

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