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COLOR’S~殺したのは私~

第28章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)④

「疲れたから帰って寝る」

一茶の頭の中は哲也と琥珀の行為が駆け巡っているだろう。

「え~私の部屋で寝ればいいじゃ~ん」

私は朱夏に「しつこいと嫌われるよ」という思いを込めて目配せをした。

「やっぱり……いいや。一茶ごめん」

目配せが通じたらしい。

朱夏にバレないように一茶が私の手を握る。

朱夏の手も握っているのかもしれないがどうでもいい。

自宅前にタクシーが到着すると私と一茶が降りる。

朱夏もタクシーを降りたそうにしていたが私が再び目配せをすると仕方がないといった感じで諦める。

そして朱夏を乗せたタクシーは海老名市に向かって走り出した。

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