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COLOR’S~殺したのは私~

第4章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)①

「あれれ~?一茶くんの顔ひきつりまくりだよ~」
「もしかして知られたくないとか~?」

三姉妹には知られたくなかった。

ナンパした女と即やる男に思われたくなかった。

軽い男に見られたくなかった。

三姉妹が理想とする男性像であり続けたかった。

「朱夏ちゃんに言っちゃおうかな~」

悟史は朱夏と同じクラスで仲もいい。

冗談ぽく言ってはいるが悟史のことだから
ペラペラと喋ってしまうだろう。

朱夏にバレてしまったら琥珀も碧海も知ることになる。

それは是が非でも避けたい。

「どうすればいいんだよ」

折れるしかなかった。

三姉妹に知られてしまったら
今後どう接すればいいのか分からない。

三姉妹が似ているのは顔だけではなく
男に対して潔癖なところもある。

ナンパ即やりの俺を間違いなく軽蔑するだろう。

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