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COLOR’S~殺したのは私~

第31章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑤

一茶に誤解されているままだったなんて……

琥珀を信じて私を疑うの?

結局は博巳と付き合う形になってしまったけど、それにはそれ相応の理由がある。

「一茶の為だよ!一茶に負担を掛けたく
なかったから!」

琥珀への嫉妬が私に本性を吐かせた。

悔しかった。

淫乱な琥珀が信じてもらえて潔白だった私がずっと疑われていたことに。

そもそもこの誤解は琥珀が生み出したもの。

許さない……絶対に陥れてやる。

碧海の手を借りて琥珀を陥れてやる。

「俺は朱夏を負担に感じたことなんて
一度も無いよ」
「え……だって……碧海が……」

『ドーンと構えてればいいよ。男の影を
チラつかせるのも効果的かも』

一茶を独占したいのならと碧海がくれたアドバイスを実行しただけなのに。

私は私で私のままで居続ければ良かったということ?

素の私で良かったということ?

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