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COLOR’S~殺したのは私~

第33章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑤

「琥珀……ずっと一緒に居たいよ……」
「今夜哲也の家に泊まってもいい?」

ことが終わると哲也はロープをほどき私を強く抱き締めた。

夕方には両親が帰ってきてしまう。

「いいけど、家だとエッチな声出せないぞ」

哲也は未だに実家暮らしである。

「だったら、ずっとこうしてて」

哲也の背中に手を回すと私から唇を重ねた。

哲也のことが好きで好きで堪らない。

一茶への想いが最高潮だった時より遥かに想いは強い。

そもそも私は一茶のことが本当に好きだったのか、それすら疑問になってしまう。

朱夏と琥珀が一茶を好きなのは一目瞭然。

私は二人に触発されていただけではないのか。

ただ二人に負けたくなかっただけではないのか。

成績もスポーツも親からの信頼も全てにおいて一番だった私は一茶の中でも一番になりたかっただけではないのか。

「20時過ぎには帰ってきてるから」
「ぅん。その頃に電話するね」

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