
COLOR’S~殺したのは私~
第33章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑤
哲也はこれからゼミがあるということで帰り、私はシャワーを浴びることにした。
哲也の温もりを感じながら身体を自分で撫で回す。
身体を洗い終えて髪の毛を洗おうとするとプッシュ式のシャンプーボトルがスカスカと音を立て空だということに気付いた。
浴室のドアを開け脱衣室の棚から予備のシャンプーを取り出そうとした瞬間に足音がした。
脱衣室のドアを開けても誰も見当たらず、取り合えずバスタオルだけを身体に巻き付け家中を探索した。
リビングには誰も居なかったが、窓越しに琥珀と一茶の会社の名前が書かれた車を発見した。
足音を立てずに二階へと上がる。
すると私の部屋のドアが開いていた。
部屋を覗くと事務服姿の琥珀が机の引き出しやクローゼットを開け物色していた。
馬鹿のくせに粗探しとは……
残念ながら琥珀のお眼鏡に敵う物なんて何ひとつない。
そんなドジを私が踏むはずがない。
悪戯心に火が点いた私は琥珀が乗ってきた車の鍵を隠そうと門の外へ出た。
エンジンが掛けっぱなしの車の助手席には男が乗っていた。
瞬時に引き返そうとしたが「琥珀っち」と男が助手席の窓を開け私に向かって声を掛けた。
哲也の温もりを感じながら身体を自分で撫で回す。
身体を洗い終えて髪の毛を洗おうとするとプッシュ式のシャンプーボトルがスカスカと音を立て空だということに気付いた。
浴室のドアを開け脱衣室の棚から予備のシャンプーを取り出そうとした瞬間に足音がした。
脱衣室のドアを開けても誰も見当たらず、取り合えずバスタオルだけを身体に巻き付け家中を探索した。
リビングには誰も居なかったが、窓越しに琥珀と一茶の会社の名前が書かれた車を発見した。
足音を立てずに二階へと上がる。
すると私の部屋のドアが開いていた。
部屋を覗くと事務服姿の琥珀が机の引き出しやクローゼットを開け物色していた。
馬鹿のくせに粗探しとは……
残念ながら琥珀のお眼鏡に敵う物なんて何ひとつない。
そんなドジを私が踏むはずがない。
悪戯心に火が点いた私は琥珀が乗ってきた車の鍵を隠そうと門の外へ出た。
エンジンが掛けっぱなしの車の助手席には男が乗っていた。
瞬時に引き返そうとしたが「琥珀っち」と男が助手席の窓を開け私に向かって声を掛けた。
