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COLOR’S~殺したのは私~

第33章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑤

琥珀の携帯電話はリビングで眠っている。

本当に鈍臭い。

好敵手にもならない。

身体はおろか声まで震えている。

「琥珀の方が分が悪いって分かってて
そんな生意気な口を私に叩いてるわけ?」
「ちょ……わ……私は何も……」
「窃盗で訴えるよ。琥珀が今ここで
してたことは立派な犯罪」

琥珀は御家芸の泣きっ面を醸し出し、生意気にも私に歯向かおうとしている。

「何も盗ってないもん!それにここは私の家
だもん!」
「盗る盗らないはどっちだっていい。
現在この家に居住していない琥珀が
私の部屋を漁ってたという事実があれば充分」
「証拠が無いでしょ?碧海も証拠
見せなさいよ!」

あらあら。

まだ歯向かうか。

馬鹿のくせに。

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