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COLOR’S~殺したのは私~

第33章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑤

「最近買い替えたばかりの机に
ここに住んでいない琥珀の指紋がベッタリ
くっついてるっておかしいよね?」

琥珀はスカートの裾で机の引き出しに付着した指紋を拭きだした。

「あらまぁ。掃除までしてくれるの?
それに免じて不法浸入は見逃してあげるわ。
窃盗は見逃さないけどね」
「わ……私は逮捕されるの……」

先程までの勢いはどこへやら、琥珀の声が再び震えだした。

「逮捕されたら一茶にも会えなくなるね~。
あ、でもその前に嫌われちゃうか~。
犯罪者だもんね~」
「そ……それだけは……やめて……お願い……
お願いします……」

琥珀が私の目の前で土下座をした。

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