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COLOR’S~殺したのは私~

第37章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑥

「所長の恋人になることしか興味ないですもん」

やり慣れないことでの緊張と、いつバレてしまうのではないかというヒヤヒヤ感が身体中を駆け巡る。

「恋人って……俺結婚してるんだよ。
朱夏ちゃんは妻にも会ってるだろ?」

そんなことは知らない。

でも引き下がれない。

「奥様には……ずっと嫉妬してました」
「そう言われても……俺は浮気なんて
出来ないタチだから……」

手詰まった。

次の言葉が出てこない。

私はテーブルの上に置いてある呼び鈴を押した。

すると直ぐに店員が訪れた。

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