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COLOR’S~殺したのは私~

第42章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)⑤

琥珀に関しては連絡をとらなくなり二年の月日が流れた。

三行半を突きつけながらも琥珀を忘れられない自分もいる。

会っていないという歳月が俺に寂しさをもたらしていた。

しかしながら俺にも意地がある。

縦横無尽に男を手玉に取る琥珀を許し受け入れることが俺には耐え難い。

俺はその男らの一人にしか過ぎなかったのだから。

琥珀自らが俺に送信した画像を未だに削除出来ずにいた。

男を挑発しているようなこの画像は何度見ても怒りを感じずにはいられない。

そして紛れもなく琥珀本人である。

この画像が決定打となり琥珀とは完全に断ちきったが、どことなく煮え切らない部分も否めずにいた。

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