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COLOR’S~殺したのは私~

第5章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)②

「私の初めては……」
「初めては?」

その言葉の先を知りたいような知りたくないようなどうしようもない衝動にかられ
つい急かしてしまう。

俺は手を裏返し朱夏と指を絡ませ強く握った。

「一茶が……いい……」

朱夏は繋いだ手を強く握り返した。

「キス……しようか……」

自分でも声が震えていることが分かる。

「……ぅん」

朱夏の声も震えている。

朱夏は俺の方を向き目を閉じる。

互いの手を強く握り締めたまま
震えている唇同士を重ね合わせた。

唇を放していいタイミングが分からず長いキスが続く。

たかがキスだがされどキス。

横一線に並んだ三姉妹は朱夏が鼻先ひとつリードした。

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