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COLOR’S~殺したのは私~

第45章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑦

しかし哲也はモテ期なのか女の影がチラついていた。

証拠があるわけではない。

ただ漠然とそう感じるだけである。

哲也を好きなあまり疑心暗鬼になっていた。

だから……せめて私の身体で哲也を縛っておきたい。

こんな発想は世にいる馬鹿女と何ら変わらないことは重々承知している。

それでも私は哲也を失いたくはなかった。

馬鹿と罵られようが好奇な目で見られようが哲也を失うくらいならその方が100倍マシである。

「琥珀!乗って!出ちゃう!出ちゃう!」

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