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COLOR’S~殺したのは私~

第5章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)②

「何がどうしてこうなったのか説明して」

普段より明らかにイチオクターブ低い朱夏の声。

それよりも表情でとてつもなく怒っている様子が窺える。

それは俺が朱夏の幼馴染みだから分かるというわけではなくそれが証拠に悟史も哲也もシュンと肩をすぼめいつもより一回り小さく見えた。

「説明してって言ってるでしょ」

朱夏は腕を組み俺らを睨み付け
その様に俺らは一層のこと恐怖心を抱く。

「そ……それは……」

悟史がか細く震えきった声を発した。

まずい……すっかり怯えきっている悟史は
真実を打ち明けようとしている。

ことの真相が朱夏にバレてみろ。

ただじゃ済まされないぞ。

ましてや金まで賭けていたなんて。

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