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COLOR’S~殺したのは私~

第45章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑦

哲也の胸元に埋めた私の顔は恐らく鬼の形相だろう。

隠しておきたい相手……

琥珀しか考えられない。

あれだけ罵っていた琥珀を受け入れたということか。

私とあろうものが完全に油断していた。

このゲームで琥珀はゾンビのように復活劇を成し遂げた。

琥珀はとっくにゲームオーバーだと思っていたのに、まだライフが残っていたというのか。

クソが!

「琥珀?どうした?震えてるけど」

哲也は私を抱き寄せた。

「ぅん……風邪かな」

このゲームの勝者は私。

幼少の頃から既に決着はついているはず。

「帰るか?送るよ」
「大丈夫。このまま病院に行くから」

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