テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第45章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑦

カラオケボックスに来たのいうのに、一曲も歌わず会計を済ませ

病院に行くふりをして一茶の実家へと向かった。

「えっと……」
「碧海だよ。おばさん元気だった?」
「あぁ……碧海ちゃんね。ごめんなさいね。
相変わらず区別出来なくて。この前も
琥珀ちゃんに……」

一茶の母親は私が言わずとも琥珀と会っていたことを自白した。

しかしそれに食い付くほど私は馬鹿じゃない。

「一茶が居なくて、おばさんが寂しい想いを
してるんじゃないかと思って顔見に来たの」
「嬉しいわね。碧海ちゃんも私の娘みたいな
ものだから。お茶でも飲んでいって」
「じゃ、御言葉に甘えて」

うちら三姉妹の顔の分別もつかないくせによく言うわ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ